ふくみや食堂(福岡市早良区室見)
最近、昭和の香りが残る大衆食堂にハマっていて、室見のふくみや食堂で皿うどんをば。
良い感じに年季の入った外観です。
地下鉄室見駅から歩いてすぐの所にあります。
福岡昭和大衆食堂あるある、メニューに事欠かない。
ご夫婦で営まれていて、おばちゃんが優しく声をかけて下さいました。
ちょうど日本シリーズの第2戦があっている時間帯で、近くの常連のおじさまたちがお酒とタバコをお供にワイワイとホークスを応援している姿が微笑ましかったです。
メニュー下段のうどん類も気になりましたが、気分で皿うどんにしました。
シンプルな構成ですが、濃いめの味付けがやみつきになる一皿でした。これで500円は正直安いです。福岡はラーメンやうどんだけでなくちゃんぽんや皿うどんも美味しいのだと最近確信を持っています。福岡のソウルフードですね。
お店の雰囲気も含めて、福岡の古めの大衆食堂を巡るのは楽しいですよ。美味しい一皿にもありつけますし、たまにはおじさまたちに混じって瓶ビールを頂くのもまた一興です。
店名:ふくみや食堂
住所:福岡市早良区室見4-1-19
ふなこし(福岡市東区箱崎)
箱崎にあるふなこしのホルモン定食です。
こういった佇まいの、地域密着型の大衆食堂ってなぜか惹かれますよね。
お店は、大学通りから国道3号線側に少し入った住宅街の中にポツンとあって、地図を見ながらでないと少し分かりにくい場所にあります。
かなりの数のメニューに驚きます。18時ごろに伺ったので、売り切れのメニューもちらほらありました。色々迷ってしまうところですが、正直にこのお店の名物の「ホルモン定食」にしました。
鉄なべに盛られて熱々で提供されるスタイルです。
名称がホルモンとまとめられていますが、結構いろいろな種類のホルモンが入っていて大満足です。ピリ辛な味噌ベースの味付けで、白ご飯が進みまくります。これで820円。いやぁ、美味しかったです。
大衆食堂にしては若めの、とても愛想のいいご夫婦でお店を切り盛りされていました。
他にも気になるメニューがたくさんあったのでまた行ってみたいと思います。
店名:ふなこし
ドンキホー亭(福岡市中央区港)
お店の前は何度も通ったことはあったし、名前からしてもずっと気になっていましたが、ようやく足を運ぶことができました。ドンキホー亭の元祖てごねハンバーグです。
まず、「福岡の港町でハンバーグと洋食を提供させて頂いてます。港町といえば八代亜紀がサカナは炙ったイカでいいと歌い、鳥羽一郎は兄弟船を漕ぎ、ハァーバァーライトが朝日に変わるぅ…」という渋い文章で始まる、お店のホームページを読んでみてください。悪いお店であるわけがないことを即座に諒解することでしょう。
中華料理店「珍萬21」のある通りにお店があります。中はカウンターとテーブル席とがあり、結構広いです。漫画も置いてありました。
メニューが30種類くらいあってとにかく多く迷いましたが、初めての訪問だったので、人気No.1と記載された元祖てごねハンバーグにしました。
ソースはライトなデミグラスソースで、肉本来の旨みを邪魔しない名脇役でした。そして、ハンバーグがとにかくふわふわかつジューシーで美味しいのです。人気ハンバーグ店である理由が頷けました。しかもライスと味噌汁がついて税込928円。
ハンバーグのダブルやトリプルも注文できるようなので、次回は人気No.2のタルタルハンバーグと人気No.3の伝説のハンバーグも食べてみたいと思います。
ちなみに、名前とは裏腹に免税カウンターはありませんでした。
店名:ドンキホー亭
住所:福岡市中央区港2-9-13
春陽軒(福岡市東区箱崎)
前回投稿の中華橋本(福岡市中央区)のやきめしと、福岡の炒飯の双璧を成している(と専ら噂の)春陽軒の焼めしを頂きました。
お店の外観はいかにも昭和の大衆食堂といった感じで、もうこの時点ですでに美味しさが確約されていると言っても過言ではありません。
お店は、筥崎宮から箱崎小を九大箱崎キャンパスの方向に進む途中にあります。
店内はほぼカウンターで、2人がけのテーブルが一台だけありました。
ラーメンやチャンポン、皿うどんももちろん美味しいらしいので食べてみたかったのですが、今回は究極の焼めしを味わうために、焼めしのみの注文にしました。
最高のビジュアル。一目見ただけですぐに美味しいと分かります。
絶妙なパラパラ具合と少し濃い味付けがやみつきになり、スプーンが止まりません。
正直、中華橋本のやきめしとどちらが美味しいかと問われたら、自分はどちらともかなり美味しいとしか答えられません。優劣を決めるというその問い自体が野暮だと思います。とにかく、この二軒の炒飯はかなり高いレベルに到達してしまっています。無形文化遺産。
是非、どちらのお店にも足を運んでもらって、自分の舌でその味を確かめてもらいたいです。
また、ラーメンやチャンポン、皿うどんなどの麺類メニューも充実しているので、次回はそちらを食べてみたいと思います。
店名:春陽軒
中華橋本(福岡市中央区白金)
最近、専ら福岡の炒飯とちゃんぽんに自分の興味関心が向いているので、箱崎の春陽軒とともに福岡の炒飯の双璧を成している(と噂される)中華橋本に、至高のやきめしを求めて足を運びました。
炒飯という言葉を耳にして、そんなもの、冷蔵庫に残り物の食材があり、かつ保温しているまたは冷凍しているご飯がある時にのみ活躍する家庭料理のメニューにすぎないではないか、という邪念を抱いた人がいれば、すぐにでもそのはしたない考えを撤回して欲しいものである。
と、かなり強く出ましたが、炒飯というものはとても奥が深い食べ物なのです。
ご飯のパラパラ具合、具のチョイス、味の濃さ、量と枚挙にいとまなく、いとまはありましたが、炒飯を正当に評価する上での指標は数多くあるのです。
一体、中華橋本は、どんな炒飯を食べさせてくれるのでしょうか。
写真では分かりにくいですが、結構量が多いです。
泣く子も黙るパラパラ感と、いつでも食べたくなる少し濃いめの味付け。そして、スープが妙にクセになる。一説によれば、このスープは、中華橋本の隣で営業している人気ラーメン店「八ちゃんラーメン」のスープであるらしい。
炒飯でスープを飲み、スープで炒飯を食べる。気付けば、この無限ループに陥っている。美味すぎる。中毒性が高い。これで700円。ありがとう。超オススメなので是非に。
店名:中華橋本
住所:福岡市中央区白金1-1-27
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40031483/
セイロン(福岡市中央区大名)
餃子屋弐ノ弐大名店のある通りにある、スリランカカレー店セイロンのスリランカカレープレートです。
カウンターとテーブルとがあり、一人でも入りやすいお店でした。
スリランカ人の店員さんが、それぞれが何のカレーであるかをひとつひとつ丁寧に説明してくださいましたが、最後に「全部を混ぜてから、ルーをかけて食べるのがオススメです。」とおっしゃいました。
「郷に入れば郷に従え (when in Rome, do as the Romans do)」ということで、最初から言われた通りに全体を混ぜて、その後にルーをかけて食べました。
結論から言うと、かなり美味しかったです。ルー単体は結構辛く感じたのですが、その中にもきちんと旨味とスパイスの香りとがあり、さらに各々の素材と合わさることで辛さが和らぎ、逆に旨味は増しているように感じました。
ひとつひとつのカレーももちろん、それ単体で十分美味しいのですが、全てが混ざることによって味が完成するこのタイプのカレーのことを、いつも不思議に思っていました。
実は、このカレーを食べる前までは、ひとつひとつのカレーを最終的に混ぜて食べるという南インド系のミールスのような形態のカレーに対して、自分はあまり良い印象を抱いてはいませんでした。
なぜかといえば、数種類の別々の料理を混ぜ合わせることによってのみ完成するというような料理は日本食には類を見ず、それゆえ南インド系のカレーは日本食の感性と相容れない料理であると考えていたからです。
しかし、結局その心配は杞憂に終わりました。一口、二口と食べ進めていくうちに、今まで南インド系のカレーを敬遠してしまっていたことをすごく後悔しました。やはり、「全て混ぜる」という行為には、南インドの料理にとって重要な意味があるのです。
日本食には日本食の正しさがあるように、南インド料理には南インド料理の正しさがあり、一方から見て他方が間違っていると指摘できるようなことではないのだと痛感しました。知らず識らずのうちに自分は、日本食の世界観という狭い狭い檻の中で、囚われの身となってしまっていたのです。知らず識らずのうちに自分は、日本食を唯一神として信奉している日本食原理主義者になってしまっていたのです。
日本食原理主義という恐ろしい思想を無自覚に受容していた自分は、南インド系のカレーにおける「全て混ぜる」という行為をこれまで、ご飯、味噌汁、生姜焼き、冷奴、煮物というすでに完成している日本食の献立をわざわざ一緒くたにして混ぜる、冒涜のような行為であると誤解していました。
しかし、もちろんそんなはずはなく、南インド系のカレーにおける「全て混ぜる」という行為は、勝利(カレーの完成)という共通の目的を持った個々の選手ら(プレート上の個々のカレー)が、その目的の達成に必要不可欠なチームワークを引き出すための監督の戦術・指示に他ならないのです。
この認識に齟齬がある自信しかありませんが、南インド料理における「全て混ぜる」という行為は、そのチームの勝利を引き出すための、唯一にして絶対の戦術なのです。
やはり、たまには自分と異なる価値観に触れて、自分の価値観を相対化してアップデートしていかなければならないのでしょう。このカレーを食べていなければ、言わば自分のOSはWindows 7のままで、ゆくゆくはサポートが終了して路頭に迷っていたことでしょう。
・・・と、訳のわからないことを延々と書いてしまいましたが、結局自分が伝えたかったことは、(少数派だとは思いますが)自分のように南インド系のカレーにあまり良い印象を抱いていないという人は、騙されたと思って是非一度食べてみてほしい、ということに尽きます。一口食べれば、その先にはあなたがまだ知らない南インドの果てしない世界が広がっているのです。
スリランカカレープレートの話がぼやけてしまいましたが、とても美味しかったです。辛いのはちょっと…という方は、もうひとつのメニューであるマイルドなココナッツカレープレートが合うと思います。
写真はありませんがマンゴーラッシーも果実感があって美味しかったですし、スリランカの家庭料理のメニューも充実していました。
店名:セイロン
住所:福岡県福岡市中央区大名1-13-12 大名ことうビル 1F
一膳めし青木堂(福岡市中央区大名)
大名の紺屋町通りにある、昭和な佇まいがエモーショナルな一膳めし青木堂。
入り口の前には、本日のおすすめが掲示されています。おすすめメニューは少しお得なようです。
ご覧の通り、メニューが豊富にあります。
客層が、自分の想像の10倍くらい多様かつグローバルでした。言い換えれば、老若男女で賑わっていて、外国人観光客の方もいらっしゃいました。
もし自分が海外旅行をしたならば、その土地で有名なお店に行き、そのお店でオススメのものを食べるという、ガイドブックの極みのようなありきたりな計画を実行しているはずだということは想像に難くありませんが、福岡にいながら足を運ぶまでに自分は6年を要したこのような渋いお店を、海外旅行先での飲食店の一つとして選んでいたその外国人観光客の方の旅行計画のディープさに感服した次第です。
時々、どうしてこのお店に?というようなお店に外国人観光客の方々が来店している姿を見かけるのですが、彼らは一体どういうツールを用いて、ガイドブックには掲載されていなさそうなディープなお店を探しているのでしょうか。
閑話休題(という言葉は実は、逸れた話題を本題に戻す時に使う言葉らしいです。自分は逆の意味で使っていました。)、お店の中にはメニュー以外にも、すでにできあがったおかず類が棚に並んでいて、それも食べることができます。
今日は身体が野菜を欲していたので、ちゃんぽんを注文しました。
ホッとする家庭的な美味しさで具も多く、550円でこれを食べられるならば十分お釣りがくるクオリティーだと思います。
他のメニューでは、ふわふわドライカレーとソースかつ丼が個人的に気になったので、次回はそれを注文してみたいと思います。
店名:一膳めし青木堂
住所:福岡県福岡市中央区大名1-11-28
はじめに
初めまして、ニッタカリーと申します。
ここでは、広大なインターネット空間に向けて、主に福岡(と自分の故郷である熊本)の美味しいカレーやB級グルメ、音楽等、自分が良いと思ったもの、興味を持ったことについて発信していければと思っております。よろしくお願いします。4649。
…3で割れない。おっと、いつもの癖でこの数字を素因数分解しようと思ったのですが、まさかの628番目の素数でした。
というわけで、不特定多数の方々がこのサイトを自由に閲覧できるという状況において、根拠のない無責任な言説を堂々とこの広大なインターネット空間に垂れ流し放置し続けるということだけは自分のポリシーに反するので、できる限り根拠を明示して、その情報の正確性を担する努力だけは怠らないようにしていきたいです。よろしくお願いします。4649。628番目の素数。